結婚して幸せをつかんだつもりだったのに、
結婚生活を送るうちに随分変わってしまった。
こんな風におっしゃる女性がいます。
「結婚前はもっと素敵な人だと思ったのに、
家でだらしない姿を見るとがっかり。」
「なんでこんな人と結婚しちゃったんだろう」
結婚生活に不満や物足りなさを感じる方の
こんな嘆きをよく伺いますが、世の中には、
結婚して後悔する人もいれば、しない人もいます。
その違いはなんだと思いますか?
「後悔しない人は、素敵な人と結婚したんでしょ。」
あなたがそう思うなら、間違いです。
今あなたが、結婚を後悔している。
もっと素敵な人と結婚したかった。
そんな風に嘆いているなら、
他の誰と結婚しても、今の結果は同じかもしれません。
あなたの期待が、後悔をつくっている。
そう考えてみましょう。
人は、色々なものに期待する生き物です。
レストランに食事に行けば、
美味しい料理が出てくることを期待しているから、
まずいとがっかりするのです。
恋人にメールをして、返信がこず不満に思うのは、
返信がくるものと思っているから不満になるのです。
このように、こうであれ、こうあってほしい。
そんな自分の期待どおりの結果を求めるもので、
結婚についても同じです。
「最近、旦那との結婚に後悔する自分がいます。」
そういって、
カウンセリングにお越しになった40代の女性がいらっしゃいました。
よそのご主人が素敵に見えたり、他の女性を、
うらやましく感じてしまうということ。
しかし、隣の芝生は青く見える、というように、
隣の芝生も、自分の庭の芝生になれば青くなくなるのです。
この女性も、お話をさせていただく中で、
自分が見たいようにしか、相手を見ていなかったかもしれない。
そう、思われるようになりました。
旦那はいつまでも素敵な人であってほしい。
いつまでも新婚みたいにドキドキしたい。
誰でもそんな風に思うものです。しかし、人も物ごとも、
永遠に変化しないものなどありません。
愛情も同じ。
一緒に生活していれば、
旦那さんの寝ぼけた顔だって見ますし、
パンツ一枚でウロウロすることだってあるかもしれません。
どんな素敵な人も、
素敵な服を着たままお風呂に入る人はいないのです。
そんな無防備な姿も、信頼関係があるからこそです。
それをこの人は変わったと嘆くのか、微笑ましいと思うのか。
愛情のかたちをどう変化させていくかは、あなたの見方次第です。
結婚というものは、愛情が徐々に冷めていくのではなく、
愛情のかたちが変化していくものだと思っています。
それは、当然の変化であり、
その変化を夫婦でともに感じ、楽しめるかどうかです。
何ごとも変化するということを前提に、
お互いの変化を語りあってみてはいかがですか。