十数年彼女を苦しめていたもの

交際に入っている女性会員が悩んでいる様子。
話を聞くと
20代前半に生理痛がひどく産婦人科の診察を受け、
その際、
「子供が出来にくく、出来ても流産しやすい。
それを避けるは手術をした方がよい」

と言われたとのこと。
それを交際中のお相手にどう伝えるかで悩んでいました。
過去に交際していた男性に
その話をするたび別れた経験を持つ彼女は、
話をするだけで涙を滲ませていました…。

「伝えるのは少し待ったらどうかしら?
自分で重く考え過ぎて相手に伝えるから
相手も重く考えてしまうのよ。
今日、医者の友達がうちに来るから聞いてあげる」

その日の夜、
たまたま泊まりに来たもう20年以上の付き合いの友人。
産婦人科医である彼はインターンの頃より家によく遊びに来ていました。
東大の助教授を経て、現在、国立大医学部の教授という、
産婦人科のエキスパートである彼に、早速その話をしました。

その後、友人には彼女と電話で直接話してもらいました。
彼女と同じ例のお産を何人も取り上げている経験から、
普通は知らない間に妊娠して、産婦人科に掛かって
解る人が殆どで、問題なく普通にお産していること。
今からそんなに心配することはない。

と言う内容でした。
聞いていた私は
“十数年彼女を苦しめていたものは何だったんだろう”
と思いました。
電話を切ったあと、
友人は
「電話では言えなかったけど、彼女の年齢の方が心配だ。」
と言いました。
彼女は37歳、「えっ、37才でもそんなに・・」と言う私に友人は
「30過ぎたらどんどんリスクが高くなるよ。」
と言いました。
少子化が問題になっている今だからこそ、
もっと声高に「早くから子供を作ることに積極的に」
と言わないといけないと思う出来事でした。





			

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