この2~3週間くらいの間に、女性会員様2名の方から、お見合いのケースと、お見合い後の初めてのデートのケースと、全く同じ感想のご報告がありました。それは、・・・「こちらのことを、何も聞いてもらえませんでした・・」という言葉でした。
うーーーん、と思ってしまいました。
「話そうとはされたんですよね?」とお聞きしますと、「ずっと、ご自分のことを話されているので、一息ついた時に、私のことを話しても、何も聞かなかったかのように、すぐご自分の次の話題になってしまいました・・」とのこと。(どちらも似たようなご返事でした)
うーーーん、とまたまた思ってしまいました。
本当にたくさんの方の中から、会えるチャンスができたお見合い。(お二人がともに望まないで、お見合いは成立しえません)
また、お見合いのあと、お二人ともに、程度の差はあっても、結婚の可能性を感じられたからこその初めてのデート。
お見合いや、初めてのデートで結婚がすぐに決まるということは、例外を除いてまずありえません。
初期の段階で一番大切なことは、「お互いを知ってゆく」ということだと思います。家族、生い立ち、仕事、友達、趣味、夢、学生時代、住んでいる環境、今、関心のあること 等々・・・
それらのことを聞きながら、その内容とともに、お相手の表情や話し方、熱の入れ方、しぐさや態度、間の取り方、瞳の輝きなどから、お相手の全体像をつかんで行ってゆけるのだと思います。
でも、当事者であるからこその失敗なのかもしれないとも思いました。(あえて、失敗という言葉を使わせて頂きましたが・・)
何年か前に、当会の男性会員のIさんが、やはりお見合いから数えて3度目のデートのあとにあっさりと断られてしまった理由が、「ご自分のことばかりのお話でしたので・・」という理由だったことを思い出しました。
Iさんに結果と理由をお伝えしますと、「本当に彼女と結婚したいと強く思っていたので、これだけ、幸せになりますよ!とアピールのつもりで誠心誠意、自分のことを話したんですが・・(涙)」というお答えでした。
その時の、Iさんの気持ちが手に取るように理解できたことを覚えています。
(その後、Iさんは無事に別の方と成婚され、今は一児の父親です)
ただ、当事者であるからこその、必死さと一生懸命さ以外の理由でしたなら、男性、女性を問わず、本当に奇跡的に出会えたお見合いやデートの機会を、「自身を語る」と「お相手のことを聞く」の比率は、3対7くらいが丁度いいのでは?と真剣に考える毎日です。何故なら、自分のことは自分でよく分かっていますが、相手のことは、まだ、まるで未知の世界だからです!そして、そもそも、お見合いや初期のデートは、まさに、真の目的は「お相手を知る」ことに他ならないと思います。
こう書いてきて、お見合いの本当の目的は、自分を分かってもらうことも大切ですが、より大切なことは、お相手を知るということなのだと、改めてこの私も自覚させられた気がいたします。
いろんな方が登場してくるお見合い、たとえ、交際や結婚へと至ることがなくても、ただ一度だけの出会いで終わることがあったとしても、あなたの「未知との遭遇」を、心のどこかで、楽しむ気持ち、面白がる気持ちを、ほんの少し、お持ちになってみませんか?
世田谷・新宿のアットホームな結婚相談所
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