こんにちは。
福岡市の結婚相談所 エンジェルロードの石松恵子です。
昨日は定休日で、のんびり朝食の後片づけの洗い物をしていた私の耳にNHKのアナウンサーの「よく“草食系男子”ということばを聞いたことがあるかと思いますが、最近はこちら、“絶食系男子”ということばがあるんですね。恋愛に興味がない若い男性のことを指しているんだそうです。実際に今、異性と一度もつきあったことのない人や、結婚を選択しない人が増えていて、近い将来、未婚者が急増する時代が来ると予想されています」という声が聞こえました。私は思わず手が止まりました。
実際に、レポートでの紹介では神奈川県で1人暮らしをしている21歳の男性はインターネットのコミュニティーサイトでは女性の友人も多いらしいのですが、これまで、実際に女性と交際した経験はないそうです。
「1人でいたほうが楽。そんなに1人でいることに、抵抗があまりない。」彼が休日の夜に向かった場所は“1人暮らしの男子ごはん”という、企画に参加していました。
これは1人暮らしの男子が集う、料理教室です。料理の腕を上げようと参加しているそうです。
他の5人の参加者も男性のみ。みんなで楽しく料理している姿が映っていましたが、同性だけで過ごす気楽さが居心地いいし、将来、結婚するつもりはないと口をそろえていました。
「結婚しなくても、今の時代、他人にとやかく言われないからというのはある。」とも。
恋愛や結婚に興味がない、“絶食系男子”、最新の民間の調査で20代の男女・1.200人余りを対象にしたアンケートでは、男性は、半数近くのおよそ45%が、一度も女性と交際した経験がないと回答しています。我々の若い頃は結婚して一人前だと言われた時代、わずか30数年前からすると考えられないことですが、想定以上に、今の若者たちは恋愛に対して消極的だったというのが、驚いたところです。
以前、ブログでも紹介しましたが、危機感を抱いて、新たな取り組みを始めた大学があります。
九州大学 佐藤剛史助教授の話では、
恋愛に対して消極的で、“傷つきたくない”、“失敗したくない”という思考が表れていると分析していました。
このまま結婚しない男女が増えれば、少子化がさらに進んでしまう。
「つまり、男性は5人に1人が結婚できない、しない時代です。」
佐藤さんは、去年(2012年)から、恋愛に必要なスキルや、結婚の意味を学ぶ講義を始めました。
学生たちに、異性とのコミュニケーションの取り方から教えています。
「今は結婚しない自由、子どもを産まない自由、権利が認められた社会だと思います。だけれども、もし自分が社会に出たあと、ちゃんと結婚して、子どもを産みたいという人生を選ぶのであれば、今のうちからちゃんと結婚を意識して、どういう人生を選ぶんだと考えておく。そして、その人生を実現していく力を身につけてほしい。」と。
50歳の時点で、一度も結婚した経験のない人の割合を示した“生涯未婚率”のデータでは、1950年代には僅か1%台でしたが、どんどん上昇し、2010年には男性は19%、女性は10%まで達しています。
国の推計では、今後さらに上昇を続け、2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が、一度も結婚しない生涯未婚者となる時代が来ると予想されているんです。もちろん、結婚する、しないというのは個人の自由です。ただ、このまま未婚化が進むと、少子化が進む一因にもなります。
もう社会全体の仕組みを考えていくということが必要なのではないかと思います。いよいよ未婚化について、行政が対応を考えるところまで来ているのでしょうね。